有料老人ホームにおける看護師の仕事内容と役割

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有料老人ホームにおける看護師の仕事内容と役割


 

有料老人ホームは、入居者が食事の提供や、入浴介助などの介護サービスや生活支援を受けながら生活することができる、高齢者向けの居住施設です。

一般的な有料老人ホームには入居者専用の居室と、食堂やレクリエーションを行う共有スペースが設けられています。共に食事をしたり、趣味活動や施設内の様々なレクリエーションなどを通じて入居者同士の交流を深め、通常の社会生活と変わらない日常を送れるようサポートすることが、看護師の主な役割になります。

有料老人ホームには「住宅型有料老人ホーム」「介護付有料老人ホーム」「健康型有料老人ホーム」の3つのタイプがあり、看護師の求人が最も多い介護施設です。

 

 

 

 

有料老人ホームにおける看護師の仕事内容


◆健康管理

主な仕事は入居者の健康管理です。
有料老人ホームは病院ではないため、医師が常駐していません。
そのため医師にかわり、看護師が入居者の日々の健康管理をしっかりチェックすることが大切です。

病院とは違いモニターによるバイタル管理はしていないため、入居者の方の顔色や表情、声などを聴き、異常がないか確認します。なので、普段から入居者の様子を気にかけ、コミュニケーションをしっかりと取り健康状態を把握することが重要です。

入浴前には入浴しても問題がないかを確認し、入浴介助を行った介護士から異変の報告があった場合は対処します。例えば皮膚のかぶれがみられた時は軟膏の塗布などの処置を行います。

食事の際には、咀嚼力や嚥下の状態をチェックしたり、必要であれば食事介助も行います。
入居者それぞれに合わせてやわらか食やとろみ食にするなどの判断も健康状態を維持するうえで大切です。

 

◆薬の管理

薬の管理も看護師に任される重要な仕事です。
ひとりひとり病状や症状は様々です。薬の種類や量、回数も違ってきます。
空き時間に薬のセットをし、用法・用量に合わせて正しく服用してもらうように、適切に責任をもって管理します。
入居者に体調や症状に変化が見られた場合は、協力医に相談し、判断を仰ぐ必要があるでしょう。

 

◆看護記録の記入

利用者さんのバイタルチェックや様子を見ていて気付いたことや変わったことは、看護記録に記入します。
職員への情報共有や、協力医に症状を伝えるために必要です。
通常は業務の合間や、退勤前に記入を行います。

 

 

 

有料老人ホームにおける看護師の役割


 

体調に変化を早期に発見し、迅速に適切な対応を行い、早期治療に繋げられるよう、介護士や協力医とのコミュニケーションが欠かせません。

施設では介護士、ケアマネジャー、理学療法士、作業療法士、調理師など多くの職員が働いています。職員とスムーズに連携を取り、協力し合いチームワークで仕事を進めなければ、業務に支障が出てしまいます。介護士に医療面での指導が必要になった場合、ケアの方法をわかりやすく説明するスキルも欠かせません。

職員同士だけではなく、緊急時に医療機関にスムーズに対応してもらうためには入居者のご家族とのコミュニケーションも大切になります。ご家族の方から入居者の情報を得たり、こちらから入居者の状態について報告することも必要です。

上述の通り、有料老人ホームで働く看護師には介護士や医師とスムーズな連携をとり迅速な対応をしなければなりません。そして他職種の方に限らず、入居者、そのご家族との円滑なコミュニケーションが必要です。看護師としてのスキルのみではなく、高いコミュニケーション能力も求められます。

 

 

有料老人ホームでの勤務形態


 

「早番・遅番・日勤・夜勤」の勤務形態や、「日勤でオンコール対応あり」など施設によって勤務形態は様々です。

24時間体制での看護が必要な方は受け入れていない施設であれば夜勤はありませんが、24時間完全看護の施設では夜勤またはオンコール対応があります。

 

 

有料老人ホームで働くメリット


 

◆プライベートの時間を確保できる

有料老人ホームでは夜勤業務がないところも多く、急患が発生し突発的な残業が必要になることもあまりありませんので、プライベートの時間を充実させながら働くことができます。規則的な生活を送れますので、家事・育児との両立やブランクがある方も復帰しやすい環境です。

 

◆業務負荷が少ない

入居者は重篤な病気を抱えている方が少ないため、高度な医療処置を求められる機会は少ないです。
重篤な患者が多い病院での勤務と比べ、常に緊張状態にないため精神面での負担が少ないといえるでしょう。

 

◆介護のスキルアップができる

介護の現場で必要な専門的な知識や、経験を積むことができます。介護支援専門員の資格を取得すれば、看護と介護の両方の観点からケアプランを作成することができます。介護施設は今後も需要がなくなることはありませんので、介護のスキルを向上させることはプラスに働くでしょう。

 

 

 

有料老人ホームで働くデメリット


 

◆看護師としてのキャリアアップが難しい

病院で開催される研修や勉強会に参加することはできませんので、医療現場でのスキルを積み、看護師としてキャリアアップを望んでいる方には不向きといえます。

 

◆医師が常駐していない

病院とは違い、医師が常駐しておらず、看護師の数も少ないので看護師ひとり体制で勤務の施設もあるため、医療の判断を任されることがあります。その責任の大きさが負担に感じることがあるかもしれません。

 

◆介護業務

病院と比べ、介護業務のサポートが増えるかもしれません。食事介助や移乗介助、ときには排せつの介助も必要な場面が出てくることもあるでしょう。

 

 

 

最後に


 

有料老人ホームに入居している高齢者は元気な方が多いので、長期的に交流し、信頼関係を作りながら業務を行っていきます。高齢者との交流が好きな方に向いている職場です。

また、多職種、様々な立場の方たちとコミュニケーションをとり、チームでの連携を大切にしながら働くことに魅力を感じられる方にも向いています。

ターミナルケアや認知症の看護・介護に興味がある方、プライベートや家庭との両立をしながら仕事をしたい方にもオススメです。

有料老人ホームには「住宅型有料老人ホーム」「介護付有料老人ホーム」「健康型有料老人ホーム」とありますが、共通して言えることは治癒が目的の場ではなく、生活を営む場所だということです。
ひとりひとりの入居者の満足度を高め、寄り添っていくことが大切です。

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