サービス提供責任者(サ責)のお仕事

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サービス提供責任者について

訪問介護事業所で働く「サービス提供責任者」、通称「サ責」は、利用者さんのために、ケアマネジャーやヘルパーとの関係をつなぎ、介護サービスの計画を立てる役割を持っています。

今回は、仕事内容やケアマネとの違いや仕事のギモンなど、転職に役立つ情報をまるごと解説します!

 

 

サービス提供責任者とは

訪問介護サービスの利用者さんが、質の高いサービスを受けられるように、責任を持って計画し運営するのが「サービス提供責任者」の役割です。

ケアマネジャーが作成したケアプランに基づいた訪問介護計画を作成し、訪問するヘルパーの調整や指導を行う役割も持っています。

訪問介護サービスのリーダー的な存在で訪問介護サービスの要です。

訪問介護事業所には1名以上のサービス提供責任者を配置することが条件になっており、サービスを利用する利用者の人数が40人ごとにサービス提供責任者1名が必要になります。

 

 

サービス提供責任者の仕事内容

●訪問介護の計画を立て、訪問介護計画書を作成する

利用者さんのお宅に伺い、本人およびそのご家族と面談します。

何に困っているか、どう介護してほしいかしっかりと聞き取り、ニーズをくみ上げます。

どのヘルパーが訪問しても同じサービスが提供できるよう、訪問介護サービスの内容や目標などを設定し、訪問介護計画書を作成します。

はじめて介護を利用する人の場合、また、要介護認定が変更になったり、利用者さんの要望が代わったりしたタイミングで、ケアマネージャーは関係者を集めてサービス担当者会議を開きます。

サービス提供責任者もこれに出席し、介護・看護の関係者や当事者、家族に訪問介護計画書を説明し、内容を確認・共有してもらいます。

意見があるときは相談をし、再度計画書を作り直すこともあります。

介護・看護の連携先との調整は、サービス提供責任者の大切な仕事です。特にケアマネージャーとは連絡を密にし、ケアプランと訪問介護計画書との合致を常に確認します。

●サービス提供手順書の作成

利用者さんの自宅でサービスを提供するヘルパーのために、「サービスの項目」、「サービス提供の具体的な方法」、「利用者さんや家族、その他に関する留意事項」などを詳しくまとめた「サービス提供手順書」を作成します。

●ヘルパーの管理・指導

サービス提供責任者にとって、ホームヘルパーたちを取りまとめ、スケジュール調整や教育・研修を行うのも重要な役割です。

利用者さんにふさわしいヘルパーを選定して配置し、要望を確認して実務に就いてもらう、など、職員の管理を行います。

利用者さんの自宅にヘルパーが初めて訪れるときや、ヘルパーの経験が浅いときなどはサービス提供責任者が同行しサポートします。

その後は、ヘルパーからの業務報告を受け、利用者さんの現状把握に努めます。

訪問介護のサービス内容やヘルパーに関しての苦情や相談などを受け、ヘルパーに指導、サービスの質の向上に努めるのも大きな役割のひとつです。

また、利用者さんとのやりとりなどでヘルパーが悩むときは相談にのり、問題解決のために利用者さんやそのご家族と話し合うこともあります。

ヘルパーの急な欠勤時は代わりに訪問し介護をしたり、問題発生時の対応、ヘルパーの技術指導、研修計画の作成などスキルアップを促したり、意欲を高めるよう支援することも必要です。

事業所の規模などによっては、サービス提供責任者が事業所の管理者(所長)を兼ねることも多くあります。

その際は、収支の管理や、人材採用、利用者を集めるための営業活動等も仕事の範囲に入ります。

2つを兼務することで、事業所は人的コストを減らせるメリットがあります。

また、サービス提供責任者とヘルパーの兼務も可能です。

しかし、ヘルパー、サービス提供責任者、管理者の3役を兼務することは業務に支障が出る恐れがあるため禁止されています。

 

 

ケアマネジャーとの違い

ケアマネジャーは、在宅介護と施設利用の両面で介護サービスの内容や料金などを説明し、ケアプランを作成するなど、利用者さんが利用するすべてのサービスを総合してマネジメントする、という役割があります。

一方で、サービス提供責任者はあくまで訪問介護サービスにおける責任者です。

ケアマネジャーが作成したケアプランをもとに、サービス提供責任者が訪問介護計画書やサービス提供手順書などの訪問介護サービスに必要な書類を作成し、実際の介護を行うヘルパーと利用者さんつなぎます。

訪問介護サービスを提供するヘルパーのまとめ役となり、ケアマネジャーや訪問看護師などの医療職との連携を行います。

ケアマネジャーより現場寄りの具体的なマネジメントを行う仕事と言えるでしょう。

 

 

サービス提供責任者になるためには

サービス提供責任者とは、あくまでも「職種名・役割」であり、「サービス提供責任者」という資格や研修があるわけではありません。

しかしサービス提供責任者になるには、以下の資格や経験を取得している必要があります。

  • 介護福祉士
  • 実務者研修修了者
  • (旧課程)ホームヘルパー1級課程修了者

 

 

サービス提供責任者の仕事の魅力・やりがい

サービス提供責任者は利用者さん、ケアマネージャー、ホームヘルパーの間で頼りにされながら調整をしていく仕事です。

非常に責任が重く、様々な業務を同時進行でこなしています。

管理者業務やヘルパーとしての訪問を行いながら、利用者さんの訪問介護計画書やサービス提供手順書の作成・見直しなどを随時行わなければいけません。

それでも訪問介護計画を作成し、ヘルパーと情報共有しながら利用者さんの自立支援に向けたサポートを行うことにやりがいを感じる人は多いでしょう。

ケアプランの内容を検討するための「サービス担当者会議」では、ケアマネジャー・デイサービス職員・訪問看護師・リハビリテーション専門職・訪問診療医など、様々な専門職と、利用者さんの支援について情報共有や意見交換をします。

専門的な観点からの情報や技術を吸収していくことが、介護の仕事を続けていく上で大きなステップアップにつながります。

また、事業所内でのヘルパー調整やカンファレンスを通して、マネジメントスキルを向上させることもできます。

サービス提供責任者として働くことで、介護職としての成長につながる機会が多くなることは間違いありません。

ケアマネジャーの作るケアプランと違い、現場でのサービス提供を通して肌感覚で得られた情報を計画に落とし込めることもサービス提供責任者の仕事のやりがいのひとつでしょう。

ケースカンファレンスなどを通してヘルパーと同じ目標を持って利用者さんの生活を支えることができます。

サービス提供責任者が作る訪問介護計画書によって、ヘルパーが意欲を出してがんばったり、ヘルパーの成長を実感することもサービス提供責任者の仕事における魅力です。

利用者さんから「ありがとう」を言われ、ケアマネージャーからも頼りにされるなど、やりがいを感じる瞬間はたくさんあります。

 

 

最後に

利用者さん、ケアマネジャー、ヘルパーの橋渡し役となるサービス提供責任者。

サービス提供責任者は、訪問介護サービスの責任者としてヘルパーの教育・指導や訪問の調整、さらに緊急時の対応、利用者さんとその家族との相談業務から、ケアマネジャーとの調整、訪問介護計画書の作成、と訪問介護サービスの全般に渡って活躍します。

訪問介護の代表者としてサービス担当者会議などでの多職種連携やケアマネジャーへの情報提供など、地域包括ケアを支える重要な役割を果たしています。

その分、多くの人から頼りにされ、様々なシーンでやりがいを感じられることでしょう。

実務者研修が修了している方、介護福祉士の資格をお持ちの方はサービス提供責任者を目指してみてはいかがでしょうか。

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