介護士の離職率
超高齢化社会の日本では、介護士の人材不足が深刻な問題です。
その原因の一つとして『離職率の高さ』が挙げられることが多いですが、実際のところはどうなのでしょうか。
本当に他職職と比べて高いのか?離職してしまう原因は何なのか?
今回はこちらについてお話したいと思います。
実際の離職率
令和元年度の「介護労働実態調査結果」によると、平成 30 年 10 月 1 日から令和元年 9 月 30 日までの入職率18.2%、離職率は 15.4%という結果でした。
微小ですが、離職する方よりも入職する方のほうが多いのです。
離職者数は宿泊業、飲食サービス業が最も多く、医療、福祉は5番目となっており、介護士の離職率が多職種と比べて特に高いというわけではないようです。
介護士の不足状況は65.3%と昨年度(67.2%)と比較してやや低下してはいるものの、介護職員の不足感は年々上昇しており、依然高い状況には変わりはありません。
介護士の離職率の改善は実感できていないことがわかります。
離職の理由
離職する方が減り、離職率を大幅に下げることが出来れば、人材不足が解消されるはずです。
そのためには、『介護士をなぜ辞めるのか』を分析し、対策する必要があります。
ここからは介護士が離職する理由に焦点を当て、お話していきます。
給与が安い
大変でキツイ業務に給与が見合っていない。
他職種と比較しても介護士の給与は決して高いとはいえないのが現状です。
しかし、経験年数や資格を取得することにより、確実に給与を上げることが可能です!
資格を所持しているというだけで給与が上がる職種は実は多くありません。
施設の形態や、勤務形態、運営元によって給与に差が出る職種なので、給与が高い施設に転職することも良いでしょう。
介護士の給与を上げる方法はこちらの記事にて紹介しています。
介護士のお給料を上げる方法!
給与面に不満があり離職を考えている方、また周囲にそういった方がいる場合、一度ご覧いただいてからでも遅くはありません。
不規則な勤務時間
施設形態にもよりますが、早番、日勤、遅番、夜勤と毎日出勤時間がバラバラで不規則な生活スタイルになってしまうことも大きな原因となっています。
夜勤は手当がつきますのでそれなりの給与アップが見込めますが、心身ともに負担がかかります。
また、子育て中の方は夜勤が難しいことが多く、それが理由で離職してしまったり、パート勤務に変更してしまうケースも多いのです。
ですが、夜勤ができなくても正社員として働き続けられる介護施設はたくさんありますので、子育て中だからといってパートへ転向したり、離職してしまう必要はありません。
夜勤ができないと正社員にはなれない?
通所介護施設や訪問介護事業所などは日勤のみの勤務が比較的多いため、夜勤ができなくても全く問題ありません。
介護士はライフスタイルが変化しても働き続けられる職種です。
人間関係
職場の人間関係に悩み離職することは介護士に限ったケースではありません。どんな職種でも多く見受けられる理由です。
組織で働く以上、他人と接することなく仕事をするという職種はないとはいえませんが、限りなくゼロに近いでしょう。
介護士は他業種と比較しても、かなり多くの人たちと接しながら業務をこなす必要があり、かつ閉鎖的な環境です。
利用者とそのご家族の方、看護師や事務職員など様々な職種との連携を円滑に行わなければなりません。
このように介護は介護士ひとりで行うのではなく、チームで取り組むものです。
これは介護士のやりがいにも繋がりますが、反面、人間関係が悩みの種になってしまうこともあるのです。
「ここの職員とは合わないな」と感じ、業務に支障が出たり、ストレスを感じるのであれば転職しても問題ないと考えます。
人それぞれの考えがありますので違いが生まれるのは当然です。なので、無理をして働き続ける必要はありません。
自分に合う施設を見つけ、腰を据えて長く働けることのほうが大切です。
今もこれからも介護士は転職先に困ることはありませんので、そういった意味ではとても有利な職種だともいえます。
最後に
他業種と比較して特別離職率が高いわけではないですが、人材不足はまだまだ解消されていません。
これからさらに高齢化が進むことを考えると、早急に対策を練り、改善が必要です。
弊社では「今よりも給与をアップさせたい」「残業が少ないところがいい」「休日がもっと欲しい」というようなみなさんのご希望・ご要望をお伺いし、ひとりひとりのご希望に添った施設のご紹介が可能です!
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